小杉放菴研究舎|新しいお知らせ

Archive for the ‘報告’ Category

報告書発送の御案内!

5月15日付で発送した「小杉放菴研究舎
収支計算書」は届きましたでしょうか?
 
今年の行事予定にも入れておきましたが、
毎年の研修旅行の目的であった「おわら風の盆」について、
風の盆実行委員会が、5月27日付で正式に中止を
決定しましたので御報告いたします。
 
年内にコロナウイルスが落ち着きを見せましたら、
日光の市内で小杉放菴の足跡を辿る見学研修を
実施しますので、それまでお待ち願います。
 
それでは、くれぐれも新型コロナウイルス
感染症に御注意の上、お過ごしください。

小杉放菴の筆による《田舎教師の碑》

6月18日に、別件の講演で草加市に行く途中、羽生市の
建福寺に立ち寄り、田山花袋の『田舎教師』のモデルになった、
小林秀三先生の墓の隣りに建つ、小杉放菴の筆による
「田舎教師の碑」を撮影してきました。

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小杉放菴の筆による《田舎教師の碑》


以前にも撮影しましたが、そのときはフィルム
撮影でしたので、今回はデジカメで撮り直しました。
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田舎教師のモデル・小林秀三先生の墓


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「史跡田舎教師の墓」について

三代目岩野平三郎さんに御焼香

去る5月24日、1月に亡くなられた
三代目岩野平三郎さんの
霊前に焼香してまいりました。

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四代目となる岩野麻貴子さん


現在は一人娘の麻貴子さんが、
紙漉き・子育て・経営などを
こなしながら奮闘されています。
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大瀧神社・岡太神社


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横山大観の筆による社号標


焼香後、福井市内の福井県立美術館に向かい、
〈新収蔵品展 岩野平三郎和紙関係資料 絵絹から画紙へ〉を、
学芸員の佐々木美帆さんの御案内で拝見してきました。
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福井県立美術館


佐々木さんによると、寄贈をいただくために
調査に入ったところ、御家族でも把握して
いなかった作品が出てきて、総点数が
かなりの量になったということでした。

その後、すぐ近くで先輩が宮司を務める
「福井県護国神社」にお参りしましたが、
この日は東京への出張で不在でしたので、
御子息の禰宜に挨拶して退出しました。

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福井県護国神社


帰途は、富山市八尾町の古川さんのところに立ち寄り、
9月の「越中おわら” 風の盆 “」研修旅行の件で打合せ。
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越中八尾の古川さんと


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普段の越中八尾の諏訪町


次いで、長野県の飯山市へ向かい、
春陽会会員の駒村久彌さんのところへ。
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駒村久彌さんと


駒村さんは、小杉放菴らの仲間であった画家・岡鹿之助の
弟子にあたり、春陽会展(東京・国立新美術館で開催)の
出品作品の件で歓談してきました。

三代目岩野平三郎(本名:和夫)さん逝去の報

小杉放菴の専用画紙「放菴麻紙」を、初代から
漉き続けてこられた越前和紙の「岩野平三郎製紙所」
三代目岩野平三郎(本名:和夫)氏が1月20日に
亡くなられていたことが、福井県立美術館の
昨日のFacebookで分かりました。

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三代目岩野平三郎(本名:和夫)さん


10年ほど前、岩野平三郎製紙所に電話をしたとき、
最初に出られた妹さんが暫くの沈黙のあと、
「……イヤー、暫らく振りに放菴先生のお名前を
伺いました」と電話口でお話しになりました。
 
それほど、いままでに誰も電話しなければ
伺いもしなかったのです。
 
「小杉放菴研究舎で、ぜひ、お伺いしたい」とお願いすると、
「どうぞどうぞ、お待ちしています」と御返事をいただき、
2007(平成19)年7月に、研修旅行で訪問しました。
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小杉放菴研究舎で岩野平三郎製紙所を訪問


その後も、岩野平三郎製紙所には、
2012(平成24)年の9月から11月にかけて、
小杉放菴記念日光美術館で開催された、
〈開館15周年記念 越前和紙の魅力 小杉放菴と
岩野平三郎〉展
のために、何度か足を運びました。
 
そのたびにお会いした三代目さんは、正に実直な方で、
温厚で優しい語り口からは学ぶものが多くありました。
 
謹んで哀悼の意を奉げます。

天婦羅の老舗「銀座天一」

天婦羅の「銀座天一」は、いわずと知れた、
日本のVIP御用達の老舗です。

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銀座天一


二階に上がると、ランチであっても約3万円、
ディナーともなれば5~6万円は掛かります。
 
この「天一」の文字を、小杉放菴が依頼され書いています。
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小杉放菴《天一》


店内に飾られているので、食事をすれば
誰でも見ることができますが、一階で食べられる、
いちばん安いランチでも、天丼4500円(税別)です。
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「銀座天一」の天丼


でも、本社に伺うためには致し方ない支出でしょう。
 
食後、斜向かいの本店を訪問し、「銀座百店会」の
事務局にお口添えをいただきました。
 
すぐさま、事務局に伺うと、「銀座百店会」が
発行する『銀座百点』の編集長がお待ちになっていて、
小杉放菴記念日光美術館で10月8日から始まる
〈小杉小二郎――窓辺物語〉展への後援をお願いすると、
「小二郎先生には、『銀座百点』の表紙を15年間も
担当いただいたので、どうぞ宜しくお願いします」と
御快諾を賜わりました。そして、「小二郎先生の
ファンは未だに健在で、『銀座百点』の表紙を切り取って
額に入れて飾っています」と教えていただきました。
 
であれば、展示が始まると小杉小二郎さんの
ギャラリートークがあるので、そのときには
銀座からバスを出そうかと思い付きました。
まだ時間が在るので、「銀座百店会」と
協議してみようかと考えています。

平成28年の放菴忌

去る4月16日、今年も「放菴忌」を催行いたしました。

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小杉放菴の墓前にて


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小杉放菴の墓前にて


9月10日から小杉放菴記念日光美術館において
〈しまだともみの世界――絵本の枠を超えて〉展
開催される絵本作家しまだともみさん親子も
初めて参列され、美術館の館長をはじめ、会員の
方々とともに小杉放菴を偲びました。
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展覧会を鑑賞


お参り後は美術館に戻り、開催中の
〈selection 2016 (前期)小杉放菴〉展を鑑賞。
 
そして、恒例の鱒鮨本舗の松花堂弁当を賞味し、
日光二荒山神社の前夜祭を楽しみました。
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日光二荒山神社の前夜祭


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日光二荒山神社の前夜祭

小杉放菴記念日光美術館の庭園内「山神社」の例祭

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「山神社」の例祭

「山神社」は、小杉放菴の終焉の地、新潟県妙高市
新赤倉の安明荘の跡地から移遷し、鎮座しました。
 
小杉放菴記念日光美術館が開館してから、
ちょうど6年目にあたる、同じ10月8日が
鎮座した日ですので、本日午前11時より、
小杉放菴研究舎が例祭を執り行ないました。

「風の盆」(第24回研修旅行)

今年の研修旅行は昨年とちがい、
あまり天候には恵まれませんでした。
 
しかし、杉風荘での「鏡町おわら保存会」の
皆さんとの交流会で「花付け」を行なって
いただく場所が、庭になるか、畳の上になるか
だけの問題で、さほどの心配はありません。

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八尾の街並み

一行が乗ったバスは、鏡町の公民館下に到着。
まずは、観光会館で曳山祭りの屋台を見学し、
「日本の道百選」に選ばれた諏訪町本通りを経て、
おわら資料館へ向かいます。
 
おわら資料館では、小杉放菴に所縁の手紙や、
「八尾四季」や「八尾八景」の額を見学しました。

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おわら資料館の見学

「花付け」の会場となる杉風荘の前庭で、
小杉放菴研究舎が建立した「八尾四季歌碑」を
背景に記念写真を撮り、座敷に入ると、
すでに、鏡町の上木さんが、お弁当の
鱒ずしを並べてくださっていました。

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杉風荘の前庭で記念撮影

お礼のために表に出ると、鏡町の今年の
総代である長谷川さんが挨拶に来られたので
一通り礼を述べ、早めに鱒ずしをいただき、
「花付け」を待ちました。
 
定刻に「鏡町おわら保存会」の皆さんが到着されたので、
「表?座敷?どちら」と伺うと、「雨が危ないから座敷に
しましょう」と、胡弓の名人・長谷川さん。
 
急いで座敷を片付け、口上をいただいてから演奏が始まります。
 
はじめに「男踊り」。

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「花付け」の「男踊り」

次いで「女踊り」です。小杉放菴が詠んだ「八尾四季」に
若柳吉三郎が振付したもので、この踊りが切っ掛けとなり、
「越中おわら踊り」が一躍、全国に知れ渡るようになりました。

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「花付け」の「女踊り」

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踊り手の皆さんと記念撮影

その後、鏡町の輪踊りを見物しました。

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鏡町の輪踊り

さらに、各町内の踊りをそれぞれ見物しましたが、
雨が降り始めたので、一旦、鏡町公民館に集合、
4日の午前1時半まで待機しました。

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各町内の踊り

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各町内の踊り

しかし、残念ながら雨が止む気配は無く、仕方なく
バスに戻って仮眠をとり、越中八尾駅に向かいました。
 
越中八尾駅は町内の「福島」にあるため、
福島支部の踊り手さんたちが、午前5時40分の
始発列車の発車に合わせ、「見送りおわら」と
称して、踊りで観光客を送ってくれます。
 
究極の「おもてなし」といえるでしょう。
 
「見送りおわら」を見学したあと、一行はバスで新潟県の
妙高高原の香風館に向かい、まず、朝食をとり、入浴して仮眠。
 
昼食をすませてから、小杉放菴終焉の地、
新赤倉の安明荘の跡地で記念写真を撮りました。

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安明荘の跡地で記念撮影

最後は、長野謙のの善光寺をお参りして帰途につきました。

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善光寺で記念撮影

放菴忌の斎行

今年の「放菴忌」は弥生祭の合間を
縫って斎行されましたので、主宰は
祭りの正装で参加しました。
 
天候は申し分のない晴天で、
例年に比べて暑く感じました。
 
墓参のあとは、小杉放菴記念日光美術館に戻り
〈所蔵作品撰 2015 小杉放菴展〉を鑑賞しました。

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小杉放菴の墓前にて

昼食は恒例となった鱒鮨本舗の松花堂弁当を食し、
墓前に供えた菓匠おしやまの団子をデザートに
つまみながら、会員同士で歓談しました。
 
そして、弥生祭前夜祭の家体が神橋に
集合する時間に合わせて美術館を出て、
それぞれ、祭りを楽しみました。

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弥生祭前夜祭

「風の盆」(第23回研修旅行)

第23回研修旅行「風の盆」は、今年も無事に終了しました。
 
今年は久し振りに、雨の心配が無い「風の盆」でした。
 
日中は蒸し暑かったのですが、夜は風が吹き、気持ちの良い「街流し」が見られました。
 
杉風荘での「花付け」も庭で行なわれ、往時が偲ばれました。
 
「街流し」を最後まで見届け、越中八尾駅の「見送りおわら」を
鑑賞し、妙高温泉に向かって、ひとときを過ごしました。

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諏訪町

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鏡町おたや階段

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杉風荘での「花付け」

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女踊り

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鏡町の輪踊り

例年のように、北日本新聞の取材を受けました。
 
北日本新聞 2014(平成26)年9月4日の取材記事
取材記事をダウンロード
 
その他、放菴没後50年と云うこともあり、別刷りの特集で取り扱って頂きました。
 
北日本新聞 2014(平成26)年8月31日の特集記事
特集記事をダウンロード
 
今回、初めて東御市の海野宿を訪ねましたが、あまり俗化しておらず、
観光客もまばらだったので、気持ち良くゆっくり楽しめました。

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海野宿

第24回研修旅行は、6月に中止にした「飛騨高山」を10月下旬に開催する予定です。
 
ふるって御参加ください。