4月26日から28日にかけて、北陸の所縁の地を廻ってきました。
福井県は越前市大瀧に、三代目・岩野平三郎さんの製紙所を訪ねました。
ここの初代・平三郎さんとの出会いが、「あなたの麻紙のおかげにて
麻紙の放菴か放菴の麻紙かとまことに毎年離れぬ仲に候」と言わしめます。
画家個人の名の付いた和紙は、「放菴紙(小杉放菴)」と
「栖鳳紙(竹内栖鳳)」しか有りません。
所蔵の作品を4点ほど拝見させていただき、紙祖を祀る大瀧神社に参拝しました。
大瀧神社は国の重要文化財の指定を受けており、
社殿の造りが今立紙漉き職人の繁栄を物語っています。
大瀧神社の社殿
27日は、東尋坊から吉崎御坊跡を巡り、富山市八尾町の越中八尾観光会館を
訪問したところ、今日は、歌手の中村美律子さんの新曲キャンペーンが
あるから見ていかないかと誘われたので、喜んで承諾しました。
いざ開演になると、中村さんが歌う前に、ぜひ、「おわら踊」を見てみたい
との希望から、男踊(案山子踊)と女踊(四季の踊り)が始まりました。
そして、「おんな風の盆」のキャンペーン。
これで終わりかと思ったら、中村さんの更なるリクエストで、
「おんな風の盆」に合わせて、おわら踊が出来ないものかと
問いかけられ、すかさず歌に合わせて踊ってしまいました。
なかなかの踊でした。
曳山祭り(5月3日~5日)の準備に入った鏡町公民館
「風の盆」のとき、この通りは人で溢れんばかりになります。
日本の道 100選(諏訪町)
吉崎御坊跡より望んだ北潟湖
1927(昭和2)年10月、小杉放菴は「奥の細道」行脚の旅に出立。
金沢から山中と大聖寺を経て、吉崎御坊跡に着きますが、しかし、どの寺も
御坊を名乗り、本当の御坊がどれか分からぬまま御坊跡まで上りました。
当時も、「本家争いをして苦々しきありさま」であったと画冊に書かれています。
ここでは、放菴も芭蕉に倣い、舟を浮かべました。その先は、日本海です。
今回、八尾の「おわら保存会」に立寄ったのは、
5月28日(土)に、小杉放菴記念日光美術館で第5回になる
「おわら踊公演」があるため、その打合せに伺いました。
すでに、前売り券が発売されていますので、ぜひ、御覧ください。
前回の公演の様子