小杉放菴研究舎|新しいお知らせ

Archive for 2011年5月

「おわら風の盆」の公演 Ⅴ

本日、小杉放菴記念日光美術館にて「おわら風の盆Ⅴ」公演が行なわれました。
 
お蔭様をもちまして、チケットは全て完売だったそうです。
 
公演には、小杉放菴のお孫さんがお見えになりました。
 
何年か前に、現地で御覧になっておられたそうですが、まさか、
お祖父さんが「おわら風の盆」に関係してるとは思わなかったそうです。
 
たいへん満足されていました。
 
公演の写真は、明日、保存会の皆さんを東照宮に御案内してから
掲載しますので、しばらくお待ち下さい。
 
今日は疲れました。

放菴の足跡をめぐって(北陸)

4月26日から28日にかけて、北陸の所縁の地を廻ってきました。
 
福井県は越前市大瀧に、三代目・岩野平三郎さんの製紙所を訪ねました。
 
ここの初代・平三郎さんとの出会いが、「あなたの麻紙のおかげにて
麻紙の放菴か放菴の麻紙かとまことに毎年離れぬ仲に候」
と言わしめます。
 
画家個人の名の付いた和紙は、「放菴紙(小杉放菴)」と
「栖鳳紙(竹内栖鳳)」しか有りません。
 
所蔵の作品を4点ほど拝見させていただき、紙祖を祀る大瀧神社に参拝しました。
 
大瀧神社は国の重要文化財の指定を受けており、
社殿の造りが今立紙漉き職人の繁栄を物語っています。

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大瀧神社の社殿

27日は、東尋坊から吉崎御坊跡を巡り、富山市八尾町の越中八尾観光会館を
訪問したところ、今日は、歌手の中村美律子さんの新曲キャンペーンが
あるから見ていかないかと誘われたので、喜んで承諾しました。
 
いざ開演になると、中村さんが歌う前に、ぜひ、「おわら踊」を見てみたい
との希望から、男踊(案山子踊)と女踊(四季の踊り)が始まりました。
 
そして、「おんな風の盆」のキャンペーン。
 
これで終わりかと思ったら、中村さんの更なるリクエストで、
「おんな風の盆」に合わせて、おわら踊が出来ないものかと
問いかけられ、すかさず歌に合わせて踊ってしまいました。
 
なかなかの踊でした。

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曳山祭り(5月3日~5日)の準備に入った鏡町公民館

「風の盆」のとき、この通りは人で溢れんばかりになります。

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日本の道 100選(諏訪町)

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吉崎御坊跡より望んだ北潟湖

1927(昭和2)年10月、小杉放菴は「奥の細道」行脚の旅に出立。
 
金沢から山中と大聖寺を経て、吉崎御坊跡に着きますが、しかし、どの寺も
御坊を名乗り、本当の御坊がどれか分からぬまま御坊跡まで上りました。
 
当時も、「本家争いをして苦々しきありさま」であったと画冊に書かれています。
 
ここでは、放菴も芭蕉に倣い、舟を浮かべました。その先は、日本海です。
 
今回、八尾の「おわら保存会」に立寄ったのは、
5月28日(土)に、小杉放菴記念日光美術館で第5回になる
「おわら踊公演」があるため、その打合せに伺いました。
 
すでに、前売り券が発売されていますので、ぜひ、御覧ください。

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前回の公演の様子