小杉放菴研究舎|新しいお知らせ

Archive for 2015年9月

「風の盆」(第24回研修旅行)

今年の研修旅行は昨年とちがい、
あまり天候には恵まれませんでした。
 
しかし、杉風荘での「鏡町おわら保存会」の
皆さんとの交流会で「花付け」を行なって
いただく場所が、庭になるか、畳の上になるか
だけの問題で、さほどの心配はありません。

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八尾の街並み

一行が乗ったバスは、鏡町の公民館下に到着。
まずは、観光会館で曳山祭りの屋台を見学し、
「日本の道百選」に選ばれた諏訪町本通りを経て、
おわら資料館へ向かいます。
 
おわら資料館では、小杉放菴に所縁の手紙や、
「八尾四季」や「八尾八景」の額を見学しました。

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おわら資料館の見学

「花付け」の会場となる杉風荘の前庭で、
小杉放菴研究舎が建立した「八尾四季歌碑」を
背景に記念写真を撮り、座敷に入ると、
すでに、鏡町の上木さんが、お弁当の
鱒ずしを並べてくださっていました。

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杉風荘の前庭で記念撮影

お礼のために表に出ると、鏡町の今年の
総代である長谷川さんが挨拶に来られたので
一通り礼を述べ、早めに鱒ずしをいただき、
「花付け」を待ちました。
 
定刻に「鏡町おわら保存会」の皆さんが到着されたので、
「表?座敷?どちら」と伺うと、「雨が危ないから座敷に
しましょう」と、胡弓の名人・長谷川さん。
 
急いで座敷を片付け、口上をいただいてから演奏が始まります。
 
はじめに「男踊り」。

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「花付け」の「男踊り」

次いで「女踊り」です。小杉放菴が詠んだ「八尾四季」に
若柳吉三郎が振付したもので、この踊りが切っ掛けとなり、
「越中おわら踊り」が一躍、全国に知れ渡るようになりました。

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「花付け」の「女踊り」

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踊り手の皆さんと記念撮影

その後、鏡町の輪踊りを見物しました。

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鏡町の輪踊り

さらに、各町内の踊りをそれぞれ見物しましたが、
雨が降り始めたので、一旦、鏡町公民館に集合、
4日の午前1時半まで待機しました。

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各町内の踊り

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各町内の踊り

しかし、残念ながら雨が止む気配は無く、仕方なく
バスに戻って仮眠をとり、越中八尾駅に向かいました。
 
越中八尾駅は町内の「福島」にあるため、
福島支部の踊り手さんたちが、午前5時40分の
始発列車の発車に合わせ、「見送りおわら」と
称して、踊りで観光客を送ってくれます。
 
究極の「おもてなし」といえるでしょう。
 
「見送りおわら」を見学したあと、一行はバスで新潟県の
妙高高原の香風館に向かい、まず、朝食をとり、入浴して仮眠。
 
昼食をすませてから、小杉放菴終焉の地、
新赤倉の安明荘の跡地で記念写真を撮りました。

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安明荘の跡地で記念撮影

最後は、長野謙のの善光寺をお参りして帰途につきました。

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善光寺で記念撮影