小杉放菴研究舎|新しいお知らせ

Archive for 2016年4月

三代目岩野平三郎(本名:和夫)さん逝去の報

小杉放菴の専用画紙「放菴麻紙」を、初代から
漉き続けてこられた越前和紙の「岩野平三郎製紙所」
三代目岩野平三郎(本名:和夫)氏が1月20日に
亡くなられていたことが、福井県立美術館の
昨日のFacebookで分かりました。

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三代目岩野平三郎(本名:和夫)さん


10年ほど前、岩野平三郎製紙所に電話をしたとき、
最初に出られた妹さんが暫くの沈黙のあと、
「……イヤー、暫らく振りに放菴先生のお名前を
伺いました」と電話口でお話しになりました。
 
それほど、いままでに誰も電話しなければ
伺いもしなかったのです。
 
「小杉放菴研究舎で、ぜひ、お伺いしたい」とお願いすると、
「どうぞどうぞ、お待ちしています」と御返事をいただき、
2007(平成19)年7月に、研修旅行で訪問しました。
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小杉放菴研究舎で岩野平三郎製紙所を訪問


その後も、岩野平三郎製紙所には、
2012(平成24)年の9月から11月にかけて、
小杉放菴記念日光美術館で開催された、
〈開館15周年記念 越前和紙の魅力 小杉放菴と
岩野平三郎〉展
のために、何度か足を運びました。
 
そのたびにお会いした三代目さんは、正に実直な方で、
温厚で優しい語り口からは学ぶものが多くありました。
 
謹んで哀悼の意を奉げます。

天婦羅の老舗「銀座天一」

天婦羅の「銀座天一」は、いわずと知れた、
日本のVIP御用達の老舗です。

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銀座天一


二階に上がると、ランチであっても約3万円、
ディナーともなれば5~6万円は掛かります。
 
この「天一」の文字を、小杉放菴が依頼され書いています。
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小杉放菴《天一》


店内に飾られているので、食事をすれば
誰でも見ることができますが、一階で食べられる、
いちばん安いランチでも、天丼4500円(税別)です。
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「銀座天一」の天丼


でも、本社に伺うためには致し方ない支出でしょう。
 
食後、斜向かいの本店を訪問し、「銀座百店会」の
事務局にお口添えをいただきました。
 
すぐさま、事務局に伺うと、「銀座百店会」が
発行する『銀座百点』の編集長がお待ちになっていて、
小杉放菴記念日光美術館で10月8日から始まる
〈小杉小二郎――窓辺物語〉展への後援をお願いすると、
「小二郎先生には、『銀座百点』の表紙を15年間も
担当いただいたので、どうぞ宜しくお願いします」と
御快諾を賜わりました。そして、「小二郎先生の
ファンは未だに健在で、『銀座百点』の表紙を切り取って
額に入れて飾っています」と教えていただきました。
 
であれば、展示が始まると小杉小二郎さんの
ギャラリートークがあるので、そのときには
銀座からバスを出そうかと思い付きました。
まだ時間が在るので、「銀座百店会」と
協議してみようかと考えています。

平成28年の放菴忌

去る4月16日、今年も「放菴忌」を催行いたしました。

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小杉放菴の墓前にて


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小杉放菴の墓前にて


9月10日から小杉放菴記念日光美術館において
〈しまだともみの世界――絵本の枠を超えて〉展
開催される絵本作家しまだともみさん親子も
初めて参列され、美術館の館長をはじめ、会員の
方々とともに小杉放菴を偲びました。
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展覧会を鑑賞


お参り後は美術館に戻り、開催中の
〈selection 2016 (前期)小杉放菴〉展を鑑賞。
 
そして、恒例の鱒鮨本舗の松花堂弁当を賞味し、
日光二荒山神社の前夜祭を楽しみました。
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日光二荒山神社の前夜祭


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日光二荒山神社の前夜祭

お詫び

お恥ずかしいことに暫らく更改して
いなかったもので、パスワードを
忘れてしまい、ヤット思い出したので、
続けてアップします。