本日より、小杉放菴の専用の画紙「放菴紙」を漉いた岩野平三郎家に所蔵されている
作品の展覧会〈越前和紙の魅力 小杉放菴と岩野平三郎〉展が始まります。
小杉放菴と同時代の画家・横山大観、竹内栖鳳、冨田渓仙らの作品も展示されます。
小杉放菴は、とくに画紙へのこだわりが強かったことも、
展示されている岩野平三郎への注文の手紙から伺えます。
画家の名が付いた画紙は「放菴紙」と「栖鳳紙」の2つしかなく、
小杉放菴は、「自分が死んだ後は放菴紙は漉かないで欲しい」と
伝えたため、現在、「放菴紙」は漉かれていません。
此の展覧会にあたり、小杉放菴研究舎が、岩野家に何度となく
足を運び、コーディネートを行ないました。
岩野家の所蔵作品は、ほとんど公開されることがありませんので、
今回の展覧会は、きわめて貴重な展示となります。
ぜひ、御覧いただきたく存じます。